変化の早い現代に、我々はどう適応すれば良いのだろう?
「1歩譲る」という言葉がある。
しかし、現代では「1歩」とはほとんど言わない、「100歩」と言う。
TVを見ていても、ドラマでも、バラエティーでも、「一歩」は耳にしない。
私の感覚でも、「1歩譲る」は、死語になりつつある。
現代は、何事も大げさに表現したがるとも言えるが、
目まぐるしい変化の中、1歩など誤差にしかならない。
明治時代の有名な企業経営者が言った「1歩先の見えるものが成功者である」。
しかし、変化の早い100歩の現代に、1歩先を見ていて成功出来るか疑問だ。
最低限、反応速度は必要だろう。
意志決定が遅い日本の大企業の体質が、現代日本の経済低迷の一因と言われるのももっともである。
この変化の時代、ただ手をこまねいていても、変化のスピードは止まらない。
ならば、変化に適応する能力が必要だ。
つながりで捉える思考は、変化を土台とする日本の風土の中で、
変化に適応するために醸成された能力だといえる。
この能力が、変化の時代を歩む我々の助けになると期待している。
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