近年、気候変動、環境破壊、デジタル技術、人工知能など、自然現象や科学技術により、あらゆるものが急激に変化している。
変化の時代の到来だ。
人類は変化が嫌いだ。常に安定を求め、安定の上に文明を築き上げてきた。
しかし現在、急速な変化が進んでいる。
人為的であれ、自然現象であれ、変化を実感しない日はない、変化に飲み込まれそうだ。
変化に適応するのにはどうすれば良いのだろう?
変化は、存在そのものを見つめるより、つながりを見つめた方が、わかりやすい場合がある。
(環境の変化は、その環境に依存する生物をモニタリングする事で発見されることは多い。)
変化の中では、存在は持続しないが、つながりは柔軟に適応し持続し続ける。
日本は、火山国であり、地震や台風などの自然の猛威による破壊と再生を繰り返してきた、
変化を土台とする風土にある。
その中で、個々の存在よりも、それらのつながり(関係性)の方に着目するようになった。
破壊されたものを再生するときには、そのもの自体より、つながりで俯瞰して捉える方が有効だ。
(破壊された街並みの再建は、建物だけではなくコミュニティーやその地の風土、風習を含めて再生させる。)
変化を捉え、つながりによって適応することで日本文化は育まれてきた。
つながりで思考する日本文化は、
これからやって来る変化の時代に適応する知恵を与えてくれるのではないだろうか。
つながりで捉える思考を、日本文化の中に見つけ、迫り来る変化への対処法を探り出せたらと思う。
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