日本には四季を愛でる風習がある。

「日本には四季がある」と言うより、「四季を愛でる風習がある」。

日本は変化に敏感だ、変化は常にあり、良くも悪くも人は巻き込まれてきた。

人の営みに、変化は寄り添い続けている。

昨日と同じ今日が来るとは限らない、去年の春と同じ春が来るとは限らない。

2011年の春、私はそれを痛感した。

あれから14年、数々の災害がこの国土を襲った。

  *** 被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈りいたします。***

この国は、自然の猛威に蹂躙され変化してしまう*。

だからこそ、今のこの一瞬を留めておこうと思う。

過ぎ去る季節をただ眺めるのではなく、移ろい行く一瞬を丁寧に切り取るのだ。

永遠に変わらぬものなどないのだから、この一瞬を大切に愛でる。

それが、「四季を愛でる心」なのだ。

今年も桜の季節がやってくる。

この今にしかない一瞬を大切に愛でようと思う。

*< 国土地理院 自然災害伝承碑

自然災害伝承碑とは、過去に発生した自然災害(洪水、土砂災害、高潮、地震、津波、火山災害等)の様相や被害状況等が記載されている石碑やモニュメント。

日本各地で、過去にどんな災害が起こったかを知ることが出来る。

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