「つながりの思考」とは、存在自体ではなく、それらのつながりを通して全体を俯瞰する思考の事だ。
柔軟なものの見方であり、変化の時代に適応した思考である。
人類は変化が嫌いだ、常に安定を求め、安定の上に文明を築き上げてきた。
しかし近年、気候変動、環境破壊、デジタル技術、人工知能など、自然現象や科学技術により、あらゆるものが変化し、物事は流動的になっている。
変化の時代の到来だ。
変化する中では、個々の存在よりも、それらのつながり(関係性)の方が役に立つ場合がある。
変化によって、存在は劣化し破壊され、やがて消滅する。しかし、つながりは消滅しない、形を変えるだけだ。
変化の中では、存在は持続しないが、つながりは柔軟に適応し持続し続ける。
人は亡くなっても、残された者の心に居続けるように。
変化する街の中に、昔の風景を呼び起こすように。
つながりで見るということは、変化する全体を俯瞰する、柔軟なものの見方だ。
個々の存在に捉われるのではなく、つながりで捉え全体を俯瞰する思考、それを「つながりの思考」と呼ぼうと思う。
これから、“つながり”を探す探究の旅に出ようと思う。
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