日本文化の代表とも言える日本食と、日本の物作りについて考えてみたい。
日本は、個々の存在ではなく、つながりでものを見る一面もある文化だ。
食材も、つながりで捉える。
素材の声を聞き、素材に添い、人の意思を押し付けず、共存する。
まるで食材を擬人化しているようだ。
食材を合理的にコントロールしながら調理して料理に仕上げる、という考え方ではない。
素材をコントロールしない調理。
理解し難い、しかしそうとしか言いようがない。
日本の物作りとは、そういう側面がある。
ミケランジェロは「像を閉じ込めている大理石の中から、その像を解放する」といった。
日本の物作りも、素材からものを解放している。
素材の声を聞き、素材に添い、作り上げる。
素材をコントロールして、作り手の意思を押し通すのではなく共存するのだ。
伝統工芸でも、現代の自動車でも、物作りの根底には同じ意識が流れている。
多様性が重視さる開かれた社会では、コントロールよりも共存が重要となる。
共存は、難しいことかもしれないが、その道筋は工夫にによって見出せることだろう。
日本食を味わいながら🍶、じっくりと考えてみたい。
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