永遠と変化　日本文化の根底にあるものは？

ある旅番組を観ていた。

西洋を旅するその番組で、数百年の歳月を重ねた石組の遺跡を、そのまま住居として今も活用し続けている様子を紹介していた。

TVの画面に映る、石の建造物の歳月を重ねた堂々たる姿は、「永遠に変わらない」と強い説得力で迫ってきた。

永遠に変わらない、その感覚に頭がクラクラした、まさにカルチャーショック。

石の西洋文化の、数百年または数千年変わらず活き続ける建造物と共に暮らす感覚は、日本に住んでいると想像出来ない。

日本は木の文化、地震や台風など人智の及ばぬ自然の力に争わず、再生の利を活かした文化、だから木の建造物は壊れる。

私たち日本国土に住む者にとって、永遠に変わらない物など想像出来ない。

あらゆるものは時と共に変化し、朽ち、破壊される。

とすると、永遠を基本とする文化と、変化を基本とする文化ではどんな違いが現れるのだろう？

モノに対する信頼度が違うのではないか？そう閃いた。

永遠に変わらぬモノに絶対的な信頼を置く文化と、変化するモノをあまり信頼しない文化。

そこには、物事の捉え方の根っこの部分に違いが現れるのではないか？

その考えに白黒つけるために、“日本文化とつながり”について、探究の冒険に出たいと思う。